こんにちは、ラーメン大好きヨヘです!
週に3杯は食べに行ってましたが、この頃はコロナウイルスの影響で気軽に外出するのも躊躇ってしまいます。落ち着いたらお気に入りのラーメン屋で全部入りトッピングとビールを注文したい、、、。
横浜家系ラーメンには本物と偽物がある!?
実は横浜家系ラーメンには本物と偽物がございまして、ざっくりと分けると『吉村家』と縁のあるお店、ないお店があります。ここで言う偽物というのは後者の吉村家と一切縁のないお店のことで資本系と呼ばれています。
資本系は『壱角家』『町田商店』『魂心家』『吟家』などが有名です。
『吉村家』と縁のあるお店という曖昧表現をしたのには理由があり、直系の暖簾分けのお店(杉田家など)もあれば本家との確執の末に独立したお店(六角家など)があるからです。
家系ラーメン総本山の吉村家
「お客さまは 我が味の 師なり」家系総本山 統将 吉村実
横浜駅前を少し歩くと平日の午後2時過ぎになってもこの行列を作っているのがあの『吉村家』です。横浜在住の知り合いの話によれば土日は2、3時間待つこともあるそうです。
これがTHE・家系です。
中太麺、パンチ強めのカエシ、スープの上に浮くサラサラとした鶏油に若干レア気味のチャーシュー。
どれが欠けてもいけない微妙なバランスが素晴らしいのですが私のお好みは『アブラ(鶏油)』です。
まずは最初に鶏油を啜って、スープを啜ってからラーメンに向かいます(一番どうでもよい情報)
本物家系の特徴のひとつとして『酒井製麺』も挙げられます。
酒井製麺というのは吉村家をはじめ暖簾分けしたお店、そこで修行をして暖簾分けをしたお店に麺を供給しているとも言われています。赤い文字で『酒井製麺』と書かれた木箱が積んであれば間違いありません。
個人的には酒井製麺さんの麺はカタメではなく普通が好みです。
偽物の家系ラーメンとはなにか?
まず偽物家系ラーメンの定義を『総本山とは縁もゆかりもない』『酒井製麺を使っていない』としてみます。
ただ、それだけではお店の外観などから判断することは難しいですのでラーメンの特徴から説明します。
黄色いスープ、ぶ厚めの麺、そしてウズラの卵が乗っているのが偽物の家系ラーメンのスタンダードと言えるでしょう。
- 店名に『壱』が入っている
- ご飯が無料サービスでついている
- 醤油、味噌、塩、つけ麺などバリエーションが豊富すぎる
- 一杯500円セールなどを定期的に行う
- 駅前や繁華街に多く派手な外観
といった特徴が挙げられます。
偽物と資本系は必ずしも同じではありませんが、大きな会社がフランチャイズ方式で経営しているためライスの無料サービスやバリエーション豊富なメニュー、安価なキャンペーンを行うことができるのです。
またラーメンの材料を工場で製造しているため『工場系』と言われることもあります。なので全国どこの店舗で食べても大体同じような味で失敗することがなく無難。そこがメリットになるという見方もできそうですね。
偽物はダメなのか?
家系ラーメンの発祥ははじめに書いたように総本山の『吉村家』です。それから杉田家、本牧家、六角家に派生して、それらの店舗で修行した方が開店し広がっていきました。そのブームに乗じて登場したのがここで言う”偽物”の横浜家系ラーメンなのです。
ラーメン二郎のインスパイアが二郎”系”と呼ばれているように、本家やその支流を模したラーメン家も”家系”と呼ばれてしまうのは仕方がないことだと思っています。
豚骨醤油のスープに鶏油を加え、海苔とほうれん草とチャーシューを添える。
そこだけみれば大差ないように思えますが、こだわりを持ってお店でスープを炊いているお店と工場で作っているスープを解凍して出しているお店ではやはり違います。味の再現度も残念ながら低いと言わざるを得ないレベル。
偽物の家系ラーメンを食べて、それが本当の家系だと勘違いしてしまう方が現れて価格競争に強い大手が残りやがて本当においしい家系が続かない、、、将来は私は見たくありません。
もちろん偽物もラーメンとしては普通に美味しいですが、ぜひ『本当の家系』に足を運び美味しい家系ラーメンを味わってほしいものです。