【フランス生まれ】陸上自衛隊、警視庁機動隊…よく演奏される『陸軍分列行進曲』の原形となった『扶桑歌』の原曲を紹介します

歴史

今も警視庁機動隊や陸上自衛隊の観閲式で演奏されている『陸軍分列行進曲』をご存知でしょうか?

軍歌の代表ともいえるこの曲は『抜刀隊』『扶桑歌』とも言われ官民ともに現代もさまざまな場面で聴くことができます。

「我は官軍我が敵は 天地容れざる朝敵ぞ」とい歌い出しの我は官軍というフレーズは明治政府を表し我が敵、天地容れざる朝敵というフレーズは西郷隆盛と西郷の元に反乱する薩摩の不平士族のことを言っています。軍歌ではありますが対外戦争ではなく西南戦争の歌なのです。

西南戦争の中でも特に激戦といわれた田原坂の戦いにおいて、特殊な地形の中で大きなアドバンテージをとった薩摩軍の白兵戦力に対抗すべく剣術に秀でた警察官が抜擢されて編成されたのが抜刀隊でした。この戦争は同郷であった薩摩人同士の争いでもありましたが、同時に政府側には多くの元会津藩士がいました。かつて朝敵の汚名を着せられた会津藩士は西南の役にて官軍として、さらに剣術を用いて戦う誇りが歌われているのです。

警察機関や自衛隊で演奏される『陸軍分列行進曲』はこの抜刀隊が行進曲として兵部省により編曲されました。この曲の原型はフランスのお雇い外国人シャルル・ルルー(Charles Leroux)による『扶桑歌(Fou so ka Marsche Japonaise)』や『1re serie』、『小娘(Petite mous’mé)』など多数です。陸軍分列行進曲の前奏部分は扶桑歌の冒頭部分でそれ以外の部分が1re serieや小娘の旋律が使われています。

シャルル・ルルー(Charles Leroux) 1856-1889

本格的な西洋音楽に七五調取り入れられた抜刀隊は軍歌のみならず明治社会の俗謡にも影響を与えていきました。

では、『陸軍分列行進曲』と原曲の『Fou so ka Marsche Japonaise』『1re Serie』『Petite mous’mé』を紹介していきます。後半3曲はYoutubeやAmazon musicになかったのでApple musicのリンクになってしまいました。有料プランでなくても視聴できるのでぜひ聴いてみてください!

陸軍分列行進曲

『Fou so ka Marsche Japonaise』

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『1re serie』

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『Petite Mous’mé』

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いかがでしたか?日本に西洋音楽がやってきた当時の空気感の一部だけでも伝わってきそうな曲ばかりですよね。こちらのアルバムには他にもエッケルト(独)、シーボルト(独)、ディットリヒ(墺)など様々なお雇い外国人により作曲された曲がたくさん収録されているのでぜひ聴いてみてください。

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