先月、釣りに出かけたものの「寒いしイマイチやる気が出ない…」みたいな状況でなんとなーく身体の不調を感じる日がありました。その日の夜は熱が上がっている感じはなかったのでそのまま就寝。
翌日は昼過ぎに起きて熱を測ってみると37.5℃。
まぁ、自分にとっては普通の体温なんですが、ここから上がるパターンもあるので油断禁物でした。
なんとその日の夜には39.7℃!
こりゃあインフルに違いねぇ!と思って次の日病院に行ったらアッサリ、コロナ陽性を告げられたのでした。
熱は4日ほどで下がり、食事も取れるようになりました。20代パワーです。
しかし一つだけ後遺症らしきものがありまして、鼻の奥が「臭い」!
え、何が?とにかく臭い!焦げたような、煙のような、アンモニアのようなナントモイエナイ匂いを常に何処かから感じるのです。
異臭症とは
一言で言えば『幻臭』のようなものです。正しくは『異臭症』といいます。精神疾患の症状にも幻臭はあるようですが、高熱やウイルスを伴う病気や風邪の寛解後に残ることがあるそうです。
異臭症はあるはずのないものの匂いを感じる自発性異臭症と刺激臭を別の匂いに感じてしまうことがある刺激性異臭症の二つにわけられるようです。
私の症例について
私の場合はウィスキー、インスタントコーヒーの粉、タバコ、味噌汁、ペットのう●ち…etcとあらゆるものの匂いを嗅ぐと鼻の奥にツーンと、さきほど述べた「焦げたような、煙のような、アンモニアのような匂い」がやってくるので後者の刺激性異臭症です。
窓を開けた時の外気ももちろん臭い、自分が着ていたTシャツも臭い、、、。
大好きなラーメン屋さんの前を通った時に吐きそうなほど臭く感じてしまい本当に悲しかったです。
比較的楽だった食べ物
こちらはあんまり参考にならないかもしれませんが私が症状の期間中に苦しまず食べられたという自信を持って紹介します。
- ほうれん草(味なし)
- 茹でたささみ(塩だけ)
- りんごジュース
- アイス
- ジャンボコーン
- 白米
イチかバチかの勝負ではありますが、症状のピーク中でもなぜか食べることができたのがジャンボコーンでした。異臭症の焦げた匂いとジャンボコーンの匂いがどこか共通しているのかわかりませんが、ジャンボコーンの匂いがまったく不快に感じずパクパクいけちゃいました。
発症後一週間少しで改善傾向に
この後遺症の厄介なところは情報量が非常に少ない上に、異臭症は嗅覚障害の一症状であるのにも関わらず「嗅覚障害(一般症状)はすぐ治る」と総じて言われてしまうと聞きにくい、調べにくいのが本当に厄介だと思います。中には2、3年ペースで悩んでおられる方もいるそうなので本当にめんどくさい病気だなと思います。
鼻がバグったままおいしくないタバコを頑張って吸ってみました。ヤニカスの執念って恐ろしいですよね。
「…!甘い…?」
治っていなければ焦げ臭くアンモニアのような主流煙のはずが、わずかに甘みを感じることができました。
タバコの話はこれくらいにしておいて、食べ物、飲み物をみてみましょう。
- すき家牛カレー ◯
- スシロー ◯
- 辛ラーメン ◯
- チリトマトヌードル ◯
- お好み焼き △
- 焼肉 △
- アイスコーヒー ◯
これらが普通に飲食できる程度にまで一週間ほどで回復しました。△は体感で10〜20%ほど異臭が混ざる感覚があります。私の場合は煙の匂いに弱いようです。
まだまだ異臭に感じることも多いですが、寝て起きたらマシになっていた。起きた時はひどかったけど夕飯は美味しく食べられた。など少しずつマシにはなってきています。
+αで使いたいサプリ&漢方
亜鉛
一つ目は亜鉛のサプリ。私はDHCのコンビニなどで売ってるやつがたまたま手元にありました(なんでだよ)
亜鉛は味覚を正常に保つために必要な栄養素とも言われています。嗅覚なので直接作用するかは微妙ですが、近い場所にある粘膜なので効くのでしょうか。
加味帰脾湯
カミキヒトウと読みます。カミキ、なんかイケメンになれそうな気がしますね。笑
この漢方もたまたま手元にあったので飲み始めました。
アマゾンでも買えるみたいです。
すぐなくなったので再度医者に処方してもらいました。不眠や不安にも効くそうです。
あんまり強いクスリではないので何かしら医者にかかっている方は聞いてみたら出してくれるかもしれません。
落ち着いてきたらいろんな匂いを嗅いでみる
最初は例の不快な匂いが鼻の奥についてきて難しそうですが、だんだん他の匂いを感じる余裕もできてくるはずです。
私が試しているのはリラックス用のエッセンシャルオイルを枕元に数滴垂らして、なんとかその香りを感じられるように鼻呼吸をたくさんするようにしています。
先日、趣味の釣りに行ったのですが海の匂いもなかなか刺激的でした。ジッポーのオイルの匂いもちゃんと感じられるようになってきています。
調べてみると嗅覚ニューロンの破壊?再構築?など難しい言葉の連発ですが、嗅覚機能が低下していることは間違いないので、
「この匂いは海の匂い」
「この匂いはオイルの匂い」
と一つ一つ意識しながら脳みそ、嗅覚の神経にイチからプログラミングしてやる必要があるらしいです。特徴的な香りは精神的にも良い刺激にもなりますからね。
このブログでみなさんにお伝えできることは私自身の症状の一例だけです。症状が出始めたときに治るものなのか不安で仕方なかったので、短期間で治る”こともある”という記録として書きました。
あまりにも治らない場合はコロナ後遺症外来などに行くことをオススメします。